
年々高騰するフイルムの中でも高級なカラーネガフイルムとされるKodak Portra160
今回はそんなPortraのブローニーフイルムをPentax67IIと共に使用してきましたのでいくつか作例を交えて紹介していこうと思います。
そもそもKodak Portra160ってどんなフイルム?
Kodak alaris Japan(製造元)のホームページにはこう記載があります
滑らかで自然な肌色再現。
超微粒子で、ポートレート、ファッション、コマーシャル分野に最適です。
コダックアラリスジャパン株式会社webサイトより
Portraという名前の通りポートレート、つまり肖像写真に用いるようなフイルムです。
KodakGold200(下記作例)などのようなオレンジがかっていて粒状感のある写真、いわゆるデジタル世代が想像するフイルム写真ではなく正確な色表現で、できる限り粒状感を抑え、大きな引き延ばしにも対応するようなフイルムということですね。
また、Portraにはいくつか感度があるのですが、今回は名前の通りISO160で、一番低感度です。

KodakGold200/Olympus PEN EE2
上の写真はいわゆるZ世代など呼ばれる世代が想像するフイルムらしい映りですよね。ハーフサイズなので余計に粒状感が増して、いわゆる「エモい」映りですよね。
ではKodakPortra160とPentax67が合わさるとどんな映りをしてくれるのでしょうか。。。
レビュー・作例
今回は撮影のために関西2県1府と千葉県の稲毛海浜公園を訪れました。
前述したとおり使用カメラはPENTAX67IIで、レンズはほぼ105mm f/2.4です。
現像、スキャンは鈴木商会様にお願いしました。
予算の都合上2本のみ、撮影枚数計20枚のみですがご了承ください(現像込みでシャッター1回400円;;)
すべてノンレタッチ、ノートリミングでスキャンそのまんまです。

KodakPortra160/Pentax67II/105mm f/2.5
しょっぱなから逆光で水平がずれているショットと何ともお粗末な写真ですが描写が破綻することはなく、きれいに映っています。良いレンズですね。
日没前の青から橙へのグラデーションがきれいに描写されており、コントラストの激しい写真ですがハイからシャドウまできちんと映っております。
全体的に粒状感は少なく、さすがにシャドウ部は若干粒粒していますが、拡大してわかるレベルです。
波の動きから煌めき、その光芒まで繊細に描写されています。

KodakPortra160/Pentax67II/105mm f/2.5
続いてポートレートです。友人に協力してもらいました。
持ってるカメラがRB67でシックな服装にフイルムで撮影、、、と本当に令・か怪しいですが2025年に撮影したものです。
普段デジタルではニコンの最新・最上級モデルであるSラインレンズでも撮影している僕ですがこの写りには大変驚きました。
粒子が大変細かく、拡大しなくても「精細」とわかる映りになっています。
むしろ細かい粒が背景のボケとマッチし、まさに”空気まで写った”写真と呼べるクオリティまで仕上がっています。デジタルではなかなか再現が難しいこの描写を見たとき、初めて上野でクロード・モネの作品を見た時のような衝撃がありました。

続いて風景。
色があんまりにもその時見たまんま過ぎて、デジタルでみたいになっていますが、比率を見たらわかる通りフイルムで撮影したものです。
空の青、紅葉の赤や黄、葉の緑、そして銀閣の茶。すべての色が彩よく、かつ自然に表現されています。
先ほどデジタルみたいと言いましたが、ここまで見たまんまに空気感まで伝わってくる感じはデジタルを超えている部分もあるでしょう。
まだまだアナログも負けていませんね。

最後に自分的お気に入りショットを紹介して終わります。
何回も語っているので説明不要だとは思いますが、色表現、描写の精細さ、その空気感すべてが組み合わさって臨場感まで出てきているような気がしています。
デジタルネイティブの私からするとまさに「負けた!」という気が起きます。
まとめ
正直に言います。
あんまりデジタルでやっていた人が使うには向かないフイルムだと思います。だってきれいすぎるんだもん。
最初に記述した通りこのフイルムはプロ用でオレンジがかって写るわけでもなければはでに粒粒するわけでもありません。むしろLightRoomでちゃっちゃといじったほうが現代の人が求める「フイルムっぽい写真」が出てくると思います。少なくとも1本3000円で10枚撮りはあまりにも懐を痛めすぎる。
しかし、写り自体は機材次第では余裕で現代のフルサイズミラーレス越えの描写を目指せますし、まさに「空気まで写す」って感じの写真たちは像を見たときとても気持ちがいいです。
のちのち紹介するUltraMaxやGoldとは違って癖なく色が出てきてくれますので、ポートレートやそれ以外にも日中の景色などにはもってこいのフイルムなので「ここぞ!」というときはぜひ持っておきたいフイルムだと個人的には思いました。
フイルムで最上級の写りを目指す方、ぜひ試してみてください。
載せきれなかった作例たちをいくつかピックアップして載せておくのでお時間がある方はどうぞ。
最後に、読んでいただいた方、心から感謝いたします。






*このサイトの画像・文章はすべてN.N.Graphic及び稲葉煌による著作物です。
N.N.Graphicでは機材レビューのほか撮影の依頼も行っております、ストロボを使った撮影のほかフイルムなど特殊な依頼も要相談でお受けいたしますので、気になった方はフォームからお問い合わせよろしくお願いいたします。


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